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ここで紹介するブルー文字の材料その他は特選材料コーナーで販売しております。
下地準備編
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生地完成前にポリエステル樹脂を平刷毛で塗って耐燃処理を済ませておきます。
ポリエステル樹脂の硬化反応には温度が重要なポイントになります。 夏は硬化反応に問題ありませんが硬化時間が早すぎる為、硬化剤を少な目にして硬化時間を調整します。 冬の場合は硬化剤の量を必要以上に増やすのでは無く、温度を上げて硬化反応を促進させる方が効果的です。 温度を上げるのが困難な場合にはポリエステル硬化促進剤(コバルト)を入れます。 |
![]() バルササンド#80 |
![]() バルササンド#180〜#240 |
![]() バルササンド#120 |
前縁、翼端、胴体ブロック部の荒磨き整形はバルササンド#80#120、仕上げ#180#240で整形していきます。
研磨作業時には換気はもちろん防塵マスク(フレッシュマスク)を着用しましょう!
各舵はスクラップバルサをシアノボンドでニュートラルに固定し、舵と翼端ブロックとの面をバルササンドで出しておきます。
これを外すのは絹張り後です。
胴体フィレットの荒削り整形はベルトサンダーを使うと速い!
ベルト先端のアールがフィレットの逆アールにぴったり。
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下地に入る前に生地の整形を完璧に仕上げます、塗装作業になってからでは整形不可能です。
接着剤がはみ出している部分やヒンジピンなどバルサより固い物との凹凸を無くすのがポイントです。
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コツとしては初期磨きバルササンド#120、仕上げはバルササンド#180〜#240で磨くときちんと面が出ます。 (あて木を使用するよりペーパーを直接貼ったバルササンドの方が良いです。) |
整形が済んだら下地を塗る前に細かい空研ぎペーパー(#400〜600)で表面をツルツルにします。
これをする事によって下地塗料が塗りやすく、吸い込みも最小限に抑えられます。
これで塗装準備OKです。
生地下地編
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いよいよ塗装作業開始です、2液性ウレタンサンディングシーラーにタルクをゴッポリ混ぜた物を機体全体にハケで塗ります。
この段階でバルサの木目を完全に埋めましょう。
グラスやカーボン製のエンジンカウル、ペリーパン等の下地はVol.2サフェーサーの下地から開始しますのでここでは手をつけません。
注意!サンディングシーラーに限らず塗装中は換気を良くし、必ず有機ガス用の防毒マスクを着用しましょう。
サンディング
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左が塗り終わって乾燥した状態。
タルクを大量に混ぜた物を塗ったのでかなり重く感じられると思いますがご心配なく!
木目の凹んだ部分にのみ下地塗料を残し、すべて削り取ってしまいます。
中目と細目サンドペーパーで荒磨き後、当て木#240、#320、仕上げは空研ぎペーパー#400でOK!
この段階で重量増加約30g程度でしょう。
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磨き終えた機体にサンディングシーラー(薄い目)を全体に塗ります。
ここでは塗りすぎに注意!
生地を引き締めて絹貼りの準備作業です。
乾燥後、空研ぎペーパー#320〜#400でブツ取り感覚で軽く空研ぎして完成!次は絹貼り作業です。
絹貼り作業
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シルク(絹)はのり無しを使用します。
貼る面積よりも少し大きめに切ります、次にアイロンで絹のしわを取ってからサンディングシーラー(タルク無し)をハケで塗りながら貼ります。
主翼なら画像の様に中心から翼端に向かって貼って行くとしわになりません。
絹貼りで重要なのは決して張らずに貼る事です。
必要以上にしわを伸ばそうと張ってしまうと後で歪みや反りの原因になります。
絹貼り後の処理
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余った絹を新品のカッター刃(中刃が良く切れます)で切り取ります、出来るだけ綺麗に切り取るとその後の作業が楽です。
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翼端と舵の仮止めはこの段階ではまだ切り取りません。 |
絹貼り後の状態ではペーパーがけはしません、絹が毛羽立ってしまいます。
絹貼り後の下地
絹貼り終了後、半日以上乾燥させ、サンディングシーラーをハケで全体に1回塗ります。
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乾燥後タイヤカップ等の切り取りと角舵の仮止めを切り離します。
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![]() バルサチップやベニアにロールペーパー を貼って自作しておくと便利! |
切り離した各舵をサンディングします。
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前縁、翼端、胴体曲面部分はスポンジ研磨材細目か空研ぎ布ペーパーがアールに良くなじみ磨きやすいでしょう。 |
全体を空研ぎ、空研ぎ布ペーパー#320〜#400でペーパーがけします。
ここでも絹の毛羽立ちに注意、必要以上に磨きすぎない様に!
サンディング後、もう一度サンディングシーラーを全体にハケで塗ります。
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乾燥後、全体を#320〜#400空研ぎペーパーで磨きます。 ここからはソフトハンドパッドを使って磨くと良いでしょう。 |
これでサンディングシーラーの下地が終了です、次はサフェーサーを使っての下地です。
サンディングシーラー行程のまとめ
1.生地を完全に仕上げる
2.タルクを混ぜたサンディングシーラーを塗る
3.しっかり磨く
4.薄目のサンディングシーラーを塗る
5.表面を細かいペーパーでツルツルに仕上げる
6.サンディングシーラーで絹(シルク)を貼る
7.余った絹をカッターで切る
8.サンディングシーラーを塗る
9.タイヤカップ等の余分な絹をカッターで切る
10.軽くサンディングする
11.サンディングシーラーを塗る
12.サンディングする
サンディングシーラー行程終了
次はVol.2サフェーサーへ
サフェーサー以降の塗装作業を紹介しています。