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白塗り
下地が完成した機体をエアーブローでホコリを吹き飛ばし、シリコンオフで表面の脱脂をします。
そして白を塗る直前にタッククロスで完全にホコリを除去していよいよ白塗りです。
ウレタンの白を全体に塗りますが原色の白ではやや赤味があり、”とまり”も悪い為、全塗装用の白には原色の白にブルー、グリーン、ブラックを微量混ぜて青味をだします。
”とまり”の良いカラーは、薄い塗膜で仕上げられるので軽量化にもなります。
*塗料メーカーや種類によっても”とまり”の良し悪しに差がありました。
更に吹き付ける際にデザインをイメージしながらカラーが付く部分は捨て吹き程度、下地が見えていてOK!白地が残る部分のみを白く、それも下地がわずかに透ける程にうす〜く塗り上げて行きます。
カラーリング準備
ブツ取り&足付け作業
カラーリング作業に入る前に白塗りをした機体の表面をスポンジ研磨材(細目)で平滑に磨きます。
仕上げの研磨はスポンジ研磨材(極細目)&スコッチブライト極細目で表面に細かいキズを付け、カラーの噛みつきを良くします。
色付けする部分は下地が見えてもOKなのでしっかりと磨き、白で残る部分は磨きすぎに注意!
カラーリング
カラーリングデザインを決めてマスキング作業の準備をします。
直線的なデザインであれば寸法でマーキングし、いきなりマスキングテープを貼って行きますが上記デザインの様に曲線の場合には厚紙で型紙を作ります。
塗装面と養生の行程を検討しながら塗る順番を決めて行きます。
今回のカラーリングデザインでは前縁付近の3色を最初に塗ろうと思います。
前縁3色分以外を紙マスカーで養生しておきます。
前縁3色の中で赤から塗装する事にします、大きな曲線は紙マスキングテープでOKですが小さい曲線のある所では曲線用マスキングテープを使います。
養生作業が終了したら吹き付けをする前にシリコンオフではじき止めの脱脂をします、又テープぎわも入念にこすり付ける様にしてテープの密着を良くしておきます、これではじく事なく見切りもにじむ事も無いでしょう。
そして塗装直前にタッククロスで表面の毛ゴミ、ホコリを除去します。
この作業は今後色づけをする度に繰り返します。
ウレタンメタリックレッドベースに硬化剤とシンナーを混ぜて吹き付けます。
一度に厚塗りをせず、2〜3回に分けて塗り上げて行くと良いでしょう。
ここでは塗り艶は気にせず色ムラが無い程度に薄く塗るのがコツです。
吹き終わったらすぐにスプレーガンをアセトン又はシンナーで洗っておきます。
乾燥後テープを剥がし、次のカラーの準備に移ります。
主翼のアールは曲線用テープ(3ミリ)で尾翼の小さなアールには1.6ミリを使えば曲がります。
塗ったカラーを隠して次の色の準備、それを隠して次の色という具合に順番に塗って行きます。
前縁ブロックの3色が終了、次は残りのブロックで同じ事を繰り返します。
*オリジナルデザインを考える際には美しさプラス塗り安さや養生の事も考慮して決めた方が作業能率が上がるでしょう。
胴体の底面等にはビニールマスカー、その他は紙マスカーで養生すると楽です。
基本色が塗り終わりました、次は文字入れです。
パソコンを導入する前には文字をすべて手切りしていましたが現在はカッティングマシンでカットします。
乾燥後、シートを剥がして出来上がり!
次はクリヤー塗装です、Vol.4で紹介します。
カラーリングのまとめ
21.白をスプレーガンで塗装する
22.表面をサンディングする
23.カラーリング。マスキング、養生してスプレーガンで塗装する
24.文字を入れる