Vol.4クリヤー仕上げ

クリヤー塗装

デザインがすべて完成しました、いよいよクリヤー塗装ですが、はじき防止と鉛筆のけがき線を消すためにシリコンオフで塗装面全体十分ふき取ります。
そして塗装直前にタッククロスで表面の毛ゴミやホコリを取り除いたら準備完了!

ここでは2回塗りの方法で作業を進めようと思いますので1回目のクリヤーはシンナーで薄目にしたクリヤーで全体に塗ります。

乾燥後、カラーリングの段取り研磨をします。
初期磨きは#800耐水ペーパーか、スポンジ研磨材(極細目)で力を入れず、軽くバリ取りをします。
その後、耐水ペーパー#1000〜1500で段差が滑らかになる様に磨き、仕上げと次に塗るクリヤーの足付け研磨にスコッチブライトで全体を均等に磨き上げます。
この作業を行う際に磨きすぎて色が消えてしまわない様、慎重にじっくり時間をかけましょう。

2回目のクリヤーを塗ります。
ここでも塗装の基本、シリコンオフで脱脂し、タッククロスでホコリを除去してから塗ります。

鏡面加工

塗り肌の艶で十分だとは思いますが、ここで更に磨いてガラスの様な光沢を出します。
クリヤーの塗り肌をよく見ると、みかんの肌みたいに少し凹凸があります、これを耐水ペーパー#2000で50%つや消し状態まで磨き、次にインペリアルペーパー#2500で70%つや消し状態まで磨きます。
そして仕上げはバフレックス#2000〜#3000でしっかり磨きます、この時点で底光り状態に艶が出てきます。

コンパウンドは粒の揃った良質の物がお勧めです、上記の研磨作業でバフレックス#3000で磨いておけばコンパウンドは微粒子でスタートでき、コンパウンド傷を残す事なく艶だしが出来ます、手磨きの場合も同様に力を入れすぎない様に磨きます。
最終磨きは超微粒子コンパウンドで光沢を出して完成です。

さて気になるのが重量ですね、生地完成からここまでの増加重量が350〜400gであれば上出来です。
バスコークは意外と重いですから生地の段階で厚みに注意して製作した方が良いでしょう。

お疲れさまでした!

他にリンケージに関するコーナーや塗装修理に関するコーナーもありますのでよろしく!


クリヤー仕上げのまとめ
25.クリヤー前の仕上げ
26.クリヤーをスプレーガンで塗装する
27.耐水ペーパーで段取り作業
28.クリヤーをスプレーガンで塗装する
29.耐水ペーパーで表面を磨く
30.コンパウンドがけ
全塗装行程終了